HUMAN RESOURCE 組織改善のために経営者がまずすべきこととは? 2019.10.15
経営者には「思いをオープンにすること」が求められている
TalknoteのHPに出てくる導入企業を見ていると「理念」が明確だったり社長が熱いイメージの企業が多い気がするんですけど…やはり、Talknoteはそういう会社に向いているツールなんですか?
吉崎
和田
おっしゃる通りで、そういう「理念」を大事にする会社にはベストなツールですね。
やはりそうなんですね…ただ、僕みたいに心の中では思っていても、そういうのを外に出さない経営者も世の中には結構いると思うんですよね。多少の思いはみんな必ずあるはずなんですけどね…恥ずかしいから、外に出せない。そういう人はどうしたらいいでしょうかね?
吉崎
和田
やはり「思っていることをオープンにする」ということが大事だと思っていて、クライアント企業の経営者の方にもそれは常々お伝えしています。創業者の思いというのもそうですし、日々思っていること考えていることでも、とにかく「社長の頭の中を丸裸にしましょう」と言っています。実際に、そういう研修とかもやっています。
そうですよね、ただ、僕自身も、僕がこれまでいた環境もそういうことが苦手な経営者ばかりでしたからね。
吉崎
和田
インテリジェンスが高い方の方が、頭で考えて先々を読むから、表に出さない傾向が高かったりしますよね。
そうそう。「こう言ったら、相手にこう返されそうだから言わないでおこう」とか考えそうですもんね。過去にそういう風な経営者の方もいたんですか?
吉崎
和田
いっぱいいますよ。それでも、そうしなければ変わらないと伝えて、やってもらうんです。「群集心理」という第二次世界大戦前の本にも書いてあるんですけど、「あまりに技術や論理に寄りすぎている人は、人をエンロール出来ない」。もうこれ、昔から言われていることなんです。
痛いな~。正座して聞かないといけないですね…。でも、そういう熱い社長なんか見ていても、中にはプライベートの時は落ち着いているのに、社員の前だと「社長」を演じていているというか、熱量のある経営者にパッと切り替えられるのがすごいと思いますよね。
吉崎
和田
もちろん、素のままの方がいいと思うんですけど…。なんだろう…「伝え続けることを決める」ってことなんじゃないかなって思います。
分かってもらうまで伝えるってことですか?
吉崎
和田
はい、それもそうですし、「本心を伝えることに価値があることをまずは分かる」ことな気がします。うちの社長もそうですし、クライアント企業の社長もそうですけど、「この話必要?」みたいな話をよくするんですよ。でも、実はそういうのも全て含めて、概念や社風・空気感が出来てくると思うんです。なので、まずは、出してみるということなんだと思います。
それが出来ないから結局ツーカーで分かる人だけが残っていくって感じになっちゃうんですよね。
吉崎
経営者としての選択肢は3つに絞られている
和田
そうですね。考え方が近い人が残るのは、どこも一緒だと思うんですけど、でもそうじゃなくて、もっと拡大していくとなると様々な志向性の人が入ってくるわけなので、とにかく「思っていることを出していくことは大事ですよ。」といつも伝えています。IT企業でありながら、言っていることやってることは「THE昭和」なのかなって思っちゃいますけどね(笑)。
昭和の会社のノリがないとダメってことですよね。
吉崎
和田
まさにそうですね。そういう古典的なところは大事かなって思うんです。最近はリモートワークなど新しい働き方として流行って来ていて、それで従業員が増えていくっていう企業もありますけど、そういう“今ドキな”“脱昭和な”働き方が実際に出来る企業や人ってまだまだ少なくって…。
恐らくですけど…企業は、小さい規模のままか、リモートワークなどの新しいタイプの労使関係・契約形態をとるか、もしくは、昭和っぽくいくか…選択肢はこの3つに限られて来ているんでしょうね。少なくとも、会社の規模を大きくしたいとなると、たとえ苦手でも「伝え続ける」ことをやっていかなければならないってことなんですね。
吉崎
和田
はい、そうですね。関西圏の某店舗で、100店舗超あるんですけど、社長が職人肌というか何も話してくれないんですよね。なので、専務の息子さんが代弁して話してくれているんです。それくらい経営者の思いを伝えることを大事にしていますね。
ほんと、うちも和田さんにコンサルしてもらわないといけないですね…
吉崎
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