HUMAN RESOURCE 求人活動の成功はターゲットの設定から 2019.08.22
採用活動におけるスタートは、求人活動です。
自社が人を求めていることを周知し、求める人材に発見してもらい、興味を持って応募してもらうことがスタートになります。
「いい人材が採用できない。」
「採用活動がうまくいかない。」
と嘆いている企業様ほど、最初の“認知”活動がうまくいってないケースが多いです。
~的確なターゲット設定で認知を拡大~
自社の求人を認知させる方法について、皆様はどれくらい思いつきますか?
求人サイトに掲載する、人材紹介会社に依頼する、などがまずは思い浮かぶのではないでしょうか。
その他にも求人を認知させる方法はたくさんあります。
自社ホームページ、SNS、ハローワーク、折込チラシ、社員の紹介、店舗でのポスター掲示など、挙げればたくさん出てきます。
冒頭の採用がうまくいかないと嘆いている企業様でも、最低限の告知を行っているケースがほとんどです。
告知を行っているのになぜ採用がうまくいかないか。
それは発信するメッセージが欲しい人材に届いていないからです。
皆様は求人活動を行う際、ターゲット設定を行っていますか?
・20代後半から30代前半の営業経験者。
・40歳までで転職歴が3回以内の実務経験者。
・学歴不問でしっかり稼ぎたい意欲のある人。
というような依頼を受けるケースがしばしばあります。
上記は確かに採用ターゲットの一部です。が、上記のような漠然としたターゲットに対して、皆様の会社の魅力を伝えることは困難です。
幅広くみんなに響くと思って作ったメッセージは、誰の胸にも刺さらないメッセージになりがちです。
~自社の魅力を知ることでターゲットを設定~
では採用活動におけるターゲット設定はどのようにするのか。
簡単にできる方法をお伝えします。
まずは自社の魅力を整理することです。
自社に就職する、転職するメリットは何なのか。
そこがなければ話になりません。
しかし人間は自分自身の魅力に気づきにくい習性があります。
その場合は第3者から客観的に見てもらう、もしくは自社の社員に聞くということをおススメします。
こうして炙り出した自社の魅力について、それをメリットと感じる人材は具体的に今何をしていて、何に不満を感じていて就職や転職を考えているのか。
そういった人材はどうやって情報を探しているのかを考えます。
同業界にいる方がターゲットならどうだろう?
全くの異業種、職種の方をターゲットにするならどうだろう?
全くの未経験者をターゲットとしたらどうだろう?
と、深く深く考えていくのです。
~ターゲットの不満を知った上での広告作成~
その想定するターゲットが抱える不満、不安、就職先や転職先に求める期待などを細かく設定し、それに対して求人広告というメッセージを作っていくのです。
来る日も来る日も同じ作業の繰り返しで、自身の将来性に不安を感じて転職先を探している方もいるでしょう。
現在の待遇への不満や、将来への不安を抱えて異業種への転職を考えている方もいるでしょう。
旦那様の転勤で職を離れ首都圏に引越しし、子育てとの両立を考えながら働ける職場を探している方もいるでしょう。
致し方ない理由で大学を中退せざるを得ず就職先を探しているものの、学歴と経験を理由に書類審査に通らず苦悩している方もいるでしょう。
今までは、自社が欲しい人材から考えることが採用ターゲットの設定でした。
それでも採用活動は成功できていました。企業側優位だったからです。
ただし時代が変わりました。
採用ではなく求人。人を求めるのです。
現代は求職者優位の環境です。
求職者が自分に合った求人を探しているのです。
だからこそ採用ターゲットの設定は、自社の魅力を整理することからスタートするのです。
皆様の会社の魅力は何ですか?
それは欲しい人材に響く内容ですか?