DATA 居住用不動産売買の今。親からの贈与額は?売却益が発生しているのは全体の何割? 2019.11.22
不動産流通経営協会は、2019年度の「不動産流通業に関する消費者動向調査」の結果を発表しました。こちらの調査は『居住用不動産』取得者の取得行動や取得の金額、住宅ローンの利用状況等の実態を時系列で把握することで、不動産流通に対する消費者の行動を捉えることを目的として毎年実施されています。
今回はこちらの調査からいくつかデータをピックアップしていきたいと思います。
「親からの贈与」の利用者平均額は新築購入者で 861 万円
■ 新築住宅購入者における 「親からの贈与」利用率と平均額
住宅購入資金のうち、自己資金において「親からの贈与」を利用した人の割合は、新築住宅購入者で20.6%(平均860.7万円)、既存住宅購入者で15.6%(同766.9万円)と、約2割を占めました。
なお、贈与した親の年齢が60歳未満の割合は、新築住宅購入者では18.8%、既存住宅購入者では11.4%でした。
■世帯主の年齢別親からの受贈率及び「親からの贈与」の受贈額
新築・中古全体で、親からの贈与を受けた人の受贈額を見ると「1,000 万円超」では、「50 才以上」が最も高く 45.0%、次いで「30~34 才」(22.3%)となっています。受贈者年齢が 50 才以上では、受増額が 3000 万円超の世帯もいるなど 50 才未満に比べて比較的高額の贈与を受けている割合が高くなっているのが分かります。
プラスの売却差額が発生している世帯は 37.8%
■買い換えによる売却差額の発生状況
自己所有住宅から住み替えた世帯の 60.7%の世帯が従前住宅を売却しており、このうちプラスの売却差額が発生している世帯は 37.8%、逆にマイナスの売却差額が発生している世帯は 55.2%でした。
以下は、売却住宅の売却時築年数別、平均売却差額となっています。
■ 売却住宅の売却時築年数別、売却差額平均
Writer:黒山裕子
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